第二十回 東海ライブ研究会 メイン画像

ごあいさつ

ライブの真髄~DES時代の課題への挑戦~

 

2004年に我国でも第一世代のCypherシロリムス薬物溶出ステントが利用できるようになり、8年が経過しました。世界では2002年にCypherステントが最初に導入されましたので、DES時代が到来して10年の歳月が流れたことになります。すべての再狭窄がDESによりなくなり、これで虚血性心疾患の生命予後を大きく変えると楽観視したのもつかの間で、そこには大きな落とし穴がありました。

2004年より報告され始めたDES留置後の遅発性ステント血栓症(LST)の問題に続き、2006年にはDES留置6ヶ月後のイベント発症率がベアメタルステント(BMS)留置後よりも顕著に高いとの結果がBASKET-LATE試験から報告されました。さらにBMS時代の試験ではありますが、2007年にPCIの役割に疑問を投げかけるCOURAGE試験の結果が報告され、我々インターベンショナルカーディオロジストに局所治療と全身管理の両者の重要性を明確にしてくれました。

一方、これらの試験はすべて欧米からの報告です。我国からはJ-SAP試験で至適薬物療法に加えた至適PCIでは、術後のイベントは完全にはなくならないものの、至適薬物療法に勝る治療であることが報告されています。COURAGE試験とJ-SAP試験では初期成績に大きな差があり、日本のPCIの質の高さを再認識させてくれました。血管内超音波(IVUS)ガイドのPCIをはじめとする我々第一世代のインターベンショナルカーディオロジストが習得した技術を第二世代へと引き継ぎ、術後早期のイベントを最小限に抑え、長期成績を改善する日本人ならではのPCIを新しい世代へと伝えるのが我々の責務と考えております。

東海ライブ研究会は、我々が培った知識と経験を次世代のインターベンショナルカーディオロジストに伝えていくことを目的に発足した会です。今回で第20回目を迎える本会を、2013年1月19日(土)に豊橋ハートセンター内ハートホールにて開催いたします。今回は、各症例のライブ中継の前に30分間ずつ、会場参加型の症例検討会を行います。術者には症例検討会の内容は伝えず、議論が出尽くした段階で治療をしていただきます。治療を行う症例は東海ライブ研究会が事前に調査したアンケートに基づき、回答者のニーズが高かった分岐部病変、慢性完全閉塞病変、石灰化病変を選定し、当院の経験豊富な術者が施行いたします。教育を目的としたライブコースですので、参加者が率直な意見を出せるような環境を作れるよう主催者側として最大限の工夫を凝らします。

お正月明けの新年のライブとして、目が覚めるようなコースになるようスタッフ一同、鋭意準備中でございます。東海北陸地区の多くの皆様に2013年1月にお会いできるのを楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします。

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