マスターの技術は伝承されているのか?

PROCTOR LIVE

Room A

プロクター 羽原 真人 先生 (豊橋ハートセンター)

羽原 真人 先生

若手医師を指導する場合に心がけている点をどのような点でしょうか。

まず絶対にやっては行けないことを教える。できないことは同じ条件でやってみせる。

指導なさる際、若手医師の何に注目されていますか。

どのくらい他のオペレーターの手技を見ているか。どのくらい2ndオペレーターとして手技に入って、1stオペレーターの考えを汲み取れているか。

若手医師により教え方を変えることはございますか。具体的にあれば教えて下さい。

2ndオペレーターとして入っていて、ストラテジーが構築できていると判断したらどんどんやってもらう。デバイスセッティング、IVUSの読影、ワイヤー操作などがまだ未熟であれば、患者さんに悪いので早めに変わる。

先生からみた今回のオペレーターの紹介をお願いします。

竹村先生は、若く当院に研修に来られました。当院は華やかなところが紹介されがちですが、裏では若い先生方が常に頑張ってくれています。彼はその裏の仕事を文句も言わず、黙々とやって来た先生です。時間外で自分が担当でもないのに緊急カテの2ndオペレーターを買って出たり、夜遅くまでかかるcomplexな症例に積極的に入ったりしてきたのをずっと見てきました。優れたオペレーターになって欲しい先生です。

今回ご視聴される方にライブを通じて伝えたいこと・メッセージをお願いします。

特に若い先生がComplex PCIに対して興味を持ってもらえるようなライブになればいいと思います。日々の疑問点が少しでも解決できれば嬉しく思います。


オペレーター 竹村 昭宣 先生 (豊橋ハートセンター)

竹村 昭宣 先生

自己紹介をお願いいたします。

豊橋ハートセンター循環器内科 竹村昭宣と申します。 出身は宮城県です。2019年より豊橋ハートセンターにて勤務しております。

現在の年間の経験症例数を教えてください。

PCIは年間、100例程度施行しております。

豊橋ハートセンターを所属先に選んだ理由を教えてください。

豊富な症例と、また経験豊かな先生方が在籍されており、その環境で学びたいと思ったことが理由です。

豊橋ハートセンターに来られて学ばれたこと、ご自身で成長を感じられたことなどあれば教えてください。

緊急症例や、合併症が生じた際の迅速な対応に驚きました。また手技が正確、かつ丁寧である印象を受けました。 なるべく一つ一つの手技を無駄なく、迅速かつ正確に行うことを目標に、日々取り組んでいます。

先生が手技をなさるうえで一番大切にしていることは何ですか。

あまり無理な力を加えないこと、違和感があればすぐ立ち止まるよう、心がけています。
またバイタルサイン、心電図、カテの圧波形などには常に注意を払って手技を進めています。
また合併症を起こさないよう、注意を払っています。

今回ご視聴される方にライブを通じて伝えたいこと・メッセージをお願いします。

まだまだ未熟で、日々勉強することばかりで大変恐縮ではありますが、患者様のために丁寧な手技を心がけたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

Room B

プロクター 木下 順久 先生 (豊橋ハートセンター)

木下 順久 先生

若手医師を指導する場合に心がけている点はどのような点でしょうか。

今の自分がどこまでできるのかを知ってもらい、その限界点を超えるために必要なアドバイスは何かを考えています。 あと手技中全てを伝えきれないこともあるので、手技後にレビューをすることが大事だと思っています。

指導なさる際、若手医師の何に注目されていますか。

手技が膠着している時の諸々の所作、逆に手技がスムースに進行している時は調子に乗りすぎて合併症を起こさないようにだけケアしてます。

若手医師により教え方を変えることはございますか。具体的にあれば教えて下さい。

あるかもしれませんが、企業秘密です。

先生からみた今回のオペレーターの紹介をお願いします。

タイから当院に研修にみえている先生ですが、非常に才能のある方です。
私がタイで手技をしたときに何回かサポートしていただきましたが、状況を的確かつ素早く把握して抜群のアシストをしていただきました。
当院での手技を見ても、いつも非常に冷静で安全な手技をされるだけではなく、その場(空間)の支配力がすごい(笑)

今回ご視聴される方にライブを通じて伝えたいこと・メッセージをお願いします。

ライブを通して普段の豊橋ハートセンターを見て、そして感じていただければと思います。


オペレーター Thitima Limjaroen 先生 (King Chulalongkorn Memorial Hospital/豊橋ハートセンター)

Thitima Limjaroen 先生

自己紹介をお願いいたします。

私はタイのバンコクにあるKing Chulalongkorn Memorial HospitalとChulalongkorn大学に循環器内科医として在籍しています。2015年から2019年に、同院にて循環器内科、及びインターベンショナルカーディオロジーのフェローシップトレーニングを受け、2021年からはインターベンショナルカーディオロジストとして勤務しています。現在、同院には私を含めて7人のインターベンショナルカーディオロジストが常勤しています。

現在の年間の経験症例数を教えてください。

年間約250-300例のPCIを行っており、そのうち20-30%はComplex PCIです。また、ST上昇型MI患者におけるプライマリーPCIは年間50-60例ほどになります。先天性欠損症に対する閉鎖術を年間20-30例、右心カテーテル検査については年間50-60例行っています。このような経験から、現在はKing Chulalongkorn Memorial Hospitalにてインターベンショナルカーディオロジーフェローの指導医をしています。

タイと日本の貴院の指導方法に違いはありますか?

主な治療アプローチは同じかと思います。しかし、印象的な違いは、至適な治療結果を得るために冠動脈CT造影、IVUS、OFDIなどの様々な評価を用いて治療戦略を立てる姿勢です。

豊橋ハートセンターに来て学ばれたことを教えてください。

石灰化病変やCTO病変に対するCTなどの非侵襲的検査のベネフィットや、冠動脈に対する手技、Complex PCIに使用するテクニックやデバイスなど多くのことを学びました。豊橋ハートセンターでは、一度選択したガイドワイヤを丁寧に、根気強く操作し、簡単にはあきらめない優秀なオペレーター達が日々、治療を行っています。また、オペレーター達はワイヤ操作が慎重であり、非常に長いCTO病変や閉塞部に屈曲があったりする場合はなおさら注意を払っているように思います。
IVUSは、日本ではタイよりも頻繁に用いられ、CTO症例以外でも使用されています。ルーチンでは、造影とIVUSの両方による評価が行われ、私達が行ったPCI手技の検証をしています。特にPCIにより治療したCTO症例では、IVUSにより、ガイドワイヤが病変のどこをどのように通過しているかが実際に確認でき、偽腔が形成されたかどうかも分かります。このような積み重ねが、ガイドワイヤ操作の専門性を高めているのです。

手技を行う上で一番大切にしていることは何ですか?

ご存知のように、冠動脈インターベンションは侵襲的な手技ですので、最も重要なことは合併症を引き起こすことなく、満足のいく結果を得ることだと考えています。

東海ライブをご覧になる方にメッセージをお願いします。

タイと日本の医師は密接な関係を築いているかと思います。最高の治療結果を得るために、知識やさまざまなテクニックについての交流をはかることで実臨床にて応用できるアイデアを得ることができます。