第23回 東海ライブ研究会 メイン画像

ニューデバイス時代の到来
~初期成績の更なる改善を目指して~

 

2002年に欧州で、日本では2004年に薬物溶出ステント(DES)が導入され、これまでPCIのアキレス腱とされてきた再狭窄の問題は克服されましたが、超遅発性ステント血栓症(VLST)という新たな問題が浮上しました。VLSTの原因として手技、患者、そして、デバイスに関連する因子等の複数の要因が挙げられましたが、その中でもデバイスに関連する因子として、ポリマーによる炎症反応の影響が強いとされてきました。第2世代のDES時代に入り、より生体適合性の高いポリマーが採用されたことでVLSTの発生率も低下し、DESの浸透率は9割近くまで伸び、適応は更に拡大しました。

DESを使用する上で常に念頭に入れなければならないのが2剤の抗血小板療法(DAPT)です。VLSTやアテローム血栓症の予防として長期投与を支持する考え方もあれば、出血のリスクを回避するために短期間で終えることが望ましいという考え方もあります。後者の考え方に基づき開発されたのが生分解性ポリマーを採用したDESで、最初に登場したものがバイオリムス溶出ステント(BES)でした。BESは留置されてから9ヶ月でポリマーが分解されるタイプのDESで、短中期的には既存のスタンダードDESとされるエベロリムス溶出ステント(EES)と同等の結果を示し、今後報告される長期成績にどのような影響をもたらすかが期待されています。2015年より、我国でもより短期間でポリマーが分解されるタイプのDESが登場し、この市場も更に活性化されることが予想されますが、いずれにせよ遠隔期の成績が改善され続けていることは明らかです。

デバイスの進歩や至適薬物療法により長期成績は改善されますが、初期の手技成功に対し重要な役割を担うのは我々術者の技量です。その技術を発展させ、次世代のインターベンショニストに継承するという使命のもと東海地区の同志が集まり、2001年に東海ライブ研究会を立ち上げました。今回で23回目を迎える本研究会では、「ニューデバイス時代の到来 ~初期成績の更なる改善を目指して~」をテーマに掲げました。2016年はDESを始めとする新しいデバイスの登場が予定されていますので、本研究会では新時代を迎えたカテーテルインターベンション領域で、経験豊富な術者がこれらのデバイスをどのように使いこなすかに焦点を当てます。新デバイス時代に応じた複雑な症例を用意しますので、あらゆる状況下でエキスパートがどのような工夫を凝らして初期成功をなし得るかをご覧いただきます。

第23回東海ライブ研究会は2月6日(土)の開催で、例年より少し遅い時期になりますが、多くの方に集まっていただき、真冬の豊橋で熱い議論ができることを楽しみにしております。

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