第二十回 東海ライブ研究会 メイン画像

第21回東海ライブ研究会について

 

東海地区におけるカテーテルインターベンションの技術の向上を目指して、同志が集まり東海ライブ研究会を発足し、2002年に1回目となるライブデモンストレーションを開催してから11年余りが経過しました。2002年という年は、欧州で薬物溶出ステント(DES)が導入された年で、期待が膨らんだ時期でもありましたが、我々の手元にはベアメタルステント(BMS)しかなく、そのデバイスを用いて至適効果を得るために試行錯誤を繰り返していた時期でもありました。当時、当研究会のトピックスと言えば血管内超音波(IVUS)ガイドの経皮的冠動脈インターベンション(PCI)、Directional Coronary Atherectomy (DCA)、ロータブレータを用いたデバルキング戦略によるPCIでした。我々は再狭窄克服に向け、利用できるテクニックとテクノロジーを駆使し、DESの導入を待ち続けました。そして2年後の2004年8月、Andreas Gruentzigが世界で最初のPCIを施行してから27年目にして、本邦でもようやくDESが使用できるようになりました。

その後、我国を含む世界各国でほぼ全例にCypherシロリムス溶出ステントが留置される時代へと突入し、冠動脈バイパス術を凌駕すると期待されたものの、2006年以降はDESの使用が見直され、局所治療の限界が指摘されるようになりました。カテーテルインターベンションにより閉塞した血管を拡張することは、治療の始まりにすぎず、長期予後改善には薬物療法、運動療法、食事療法などによる全身管理が不可欠であることがわかりました。我々はDESの導入により、本来の循環器内科医としての役割を再認識することができました。

一方、治療の始まりとなるカテーテルインターベンションにおいては、食生活の欧米化、高齢化社会等に影響され、複雑な病変が増加しています。背景には脂質異常症、高血圧、糖尿病というような基礎疾患を複数有する患者様が多く、病変も高度石灰化から慢性完全閉塞(CTO)まで多岐にわたります。それ故、東海ライブ研究会では、この治療困難な病変に対して我々が培ってきた技術を、東海地区のみならず、全国のカテーテルインターベンショニストの皆様に伝承していくことを目的とし、年2回開催しておりました東海ライブ研究会のうち1回を全国規模の豊橋ライブデモンストレーションコースへと進化させ、我国のカテーテルインターベンションの発展に努めてまいりました。

東海ライブ研究会の主催するライブのコンセプトはシンプルで、分岐部、石灰化、CTOを中心とした複雑病変の治療戦略を参加者に学んでいただくことです。その為、本会では、会場参加型の症例検討会を、術前30分間にわたり行います。会場の皆様とともに治療戦略を議論し、ともに模索できる場となれば幸いです。CTO‐PCIもデバイスと技術が確立し、experienceからscienceになりつつあります。本コースでは、その点についてもお伝えしていければと思います。

一年の計は元旦にありと言われるように、2014年の年明け早々、ご参加くださる皆様に刺激を与えられるようなライブコースになるようスタッフ一同、鋭意準備してまいります。会場で皆様をお迎えできますことを楽しみにお待ち申し上げております。

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