第24回 東海ライブ研究会 メイン画像

バスキュラーテクノロジーの進化
~初期成功率のさらなる向上を目指して~

 

バスキュラーインターベンショニストとしてキャリアを積むことを決意し、カテーテルを握った時から、我々循環器内医は心疾患で苦しむ目の前の患者さんを救うことを使命に切磋琢磨してきました。一昔前までは急性心筋梗塞の患者さんに対する治療は痛み止めと安静程度で歯がゆい思いをしてきましたが、医療の進化に伴い血栓溶解療法が確立し、その後プライマリーPCIへと治療は進化して、今日では急性期のPCIの手技成功率は経験を積んだ術者においては、90%を超えるまでに至りました。

一方、待機的PCIにおいては、分岐部病変、石灰化病変、小血管病変、慢性完全閉塞病変のような複雑な病変に対する治療選択は増え、PCI創成期と比べると治療成績は格段に向上しましたが、初期成績は術者の技量に左右されるところも大きく、残念ながら今日においても課題が残ります。

我々は東海地区におけるカテーテルインターベンションの技術向上を目的に掲げ、東海ライブ研究会を立ち上げました。2010年までは年2回、夏と冬に豊橋ハートセンターのハートホールにおいて、この地域のバスキュラーインターベンショニストをお招きし、我々が培った技術と経験を共有してまいりました。より複雑化する今日のインターベンションでは、技術の向上に加えて、術者の意向に応じた性能を発揮するデバイスが求められます。薬剤とは異なり、医療デバイスは術者の声を反映した開発が必須となります。それ故、本研究会では医療機器メーカーの技術者や営業担当者の参加も促し、医工連携を目指し共に学べるよう会を実施してきました。会を重ねるごとに全国からの参加者が増加したことで、東海ライブ研究会の開催を冬のみとし、1回を豊橋ライブデモンストレーションコースへと発展させました。いずれも国内有数のカテーテルインターベンショニストが術者を務め、技術を伝承することを目的とした会として多くの皆様から支持を得ることができました。

第25回東海ライブ研究会では「バスキュラーテクノロジーの進化 ~初期成功率のさらなる向上を目指して~」をテーマに掲げました。ガイドワイヤが進化したことで、これまで治療困難であった病変に対してもアプローチすることが可能となりました。ガイドワイヤ、マイクロカテーテル、バルーン、そして、ステントと、既存の技術ではこれ以上は進化が困難なところにまで至っており、さらなるテクノロジーの革新には、術者の技量の向上が求められます。今回の東海ライブ研究会でも例年通り、国内外で経験を積んだ当院の術者が複雑な病変に対するTips&Tricksを惜しみなく皆様にお伝えし、皆様の日常臨床に役立つコースとなるよう心がけます。

寒い時期の開催ではございますが、年明けに目の覚めるような会となるよう準備を重ね皆様をお迎えいたします。

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